プーさんがそのまんまプーさんだった!
あれこれ実写版が横行するのは、日本もアメリカも一緒(笑)なかでも、実写版の大家ディズニー製作。まぁ、プーはディズニーだから、当然と言えば当然か…
どんなプーが登場するのか、ホントに心配だった。
日本で言えば、小栗旬君が主演する実写版なら、まぁ多分大丈夫だろうと思うのと一緒で(汗)、ディズニーだから多分大丈夫だろうけど、着ぐるみみたいなプーが出てきたら、どうしようと思ってた。
でも、漏れ聞く宣伝や映画紹介からプーは実寸サイズで登場してくるらしいと…ちょっとホッとした(笑)
で、劇場で観たならば、ちょっと感動してしまった(汗)
大人になって、すっかり子供の頃のファンタジーな心を失い、仕事に追われ、いつしか家族を見失い、それでも、自分は頑張っているのだと足掻きながら、まわりに目を向けようともしなくなってしまったクリストファー・ロビン。
そんなクリストファー・ロビンはホントのクリストファー・ロビンではない!
それをプーが気づかせてくれる。
プーは何も変わってない。クリストファーが寄宿学校に入学する前の日々と何一つ。ちょっと汚れて、ちょっとくたびれたぬいぐるみのプー。モコモコの黄色いプー。プーが歩く姿を観るだけで、感動してしまう。
子供と一緒に見たアニメのプーは喋りも鈍くさい(ごめんね…汗)。この映画を観て、あぁ、あれは本国のオリジナルに即した吹き替えだったんだなぁと。
美しい森の景色とプーたちの姿がとても愛おしい。なんてステキな夢の世界。
クリストファーが子供の頃を実写版にするより、こうして夢を忘れた大人のクリストファーを主人公にした実写版の方がずっと良いと思った。そうすれば、プーの素晴らしさがより際立つもの。
プーだけじゃなく、ぬいぐるみたちがまさに「ぬいぐるみ」のままで、ここはさすがにディズニーだと!
子供の頃の輝く日々を忘れてしまった大人の物語は、正直言えば、これまでもたくさんあった。ストーリー的には新鮮味は無いのかもしれない。でも、プーがまさにプーのまま、そこにいることで、他とは別な映画になってるように思う。