今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

映画ミニ講座「女の一生」


映画ミニ講座と題した講演会が岩波ホールで開催された。岩波ホールが推進する「エキプ・ド・シネマ」運動の会員限定の講座。この度、抽選に当たり、参加させてもらった。


50人定員ということで、場内はびっしり。だけど、気になったのは、ほぼ8割近くが高齢者の方だ。私でさえ、若い方じゃないかと。。。日中の開催だから、仕事の調整のつく人か仕事してない人しか参加は難しいだろけれど、あまりの高齢者率に驚いてしまった。


実際、岩波ホールで映画を観るとき、鑑賞者の高齢者率の高さにびっくりすることがあるけど、今回の講演会は会員を対象にしてるから、さらに高まったのか。。。


後ろの方の席にいたので、受付の声が聞こえてきて、これまた驚いたんだけど、講座の案内ハガキを持って来る人や、講座があると聞いて直接来ちゃう人もいて、「会員限定の抽選制」という文字を赤字とか太字にして案内した方が良いなと。


司会は岩波ホールの支配人。司会が「女の一生」の原作と映画について質問を投げかける感じで進行する。答えるのは、光文社の超新訳の文庫で「女の一生」を翻訳した永田千奈さん。


受付時に資料として、永田さんが「女の一生」について、その背景などを考察された文章が配られた。それを読んでから、お話を聞けたので良かったな。


ホントは講座の前に映画を観ておけば、さらに理解は深まったかもしれないけど、諸々都合がつかず、講演後に映画を鑑賞することになった。


でも、原作も未読の私からしたら、永田さんのお話を聞いてからの方で良かったかも。


質問形式の講演が終了した後、質疑応答の時間を設けてもらったのだが、ちょっとピント外れの質問しちゃう人や映画や原作に触れず、自分のフランスの思い出語っちゃう人など、早く帰りたくなる事態に。。。(汗)


永田さんは、あくまでも翻訳者であって、原作者ではないので、的外れの質問には答えようが無い。それでも、永田さんは笑顔を絶やさず、きちんと答えられていたので、さすがだなと。でも、聞いてる方はちょっと、引いたかな。質問者や質問内容は事前にチェック出来ないもんね。。。


私なんて、サラッと映画を観てる人間からすると、そこまで考え込んで観てるのか?と驚く質問者の方々。面白いかつまらないかは、自分の尺度で決めれば良いと思うし、それを人に強制したり、同意求めたりするのは違うと思う。


原作物は、小説が良いか、映画が良いか、必ず話題になるけど、両者は全く別物と考えないと。私だって、原作の方が好きとか映画の方が良かったって思う作品はいっぱいある。どちらも良いのが1番だけど、そうじゃないこともあって、それは残念だけど、仕方ない。私の感性だもの。残念な方を忘れちゃえば良いわけで(汗)


ちなみに、永田さんから風景の切り取り方として、文章では事細かく記さなければならないが、映像は、ほんの一瞬でそれらを語ってしまうのが凄いというお話があった。確かにそうね。目から入る情報量ってハンパないから。


また、こんな機会があったら、是非参加してみたい。そんな「ミニ講座」でした。