全5巻の『新選組風雲録』をやっと、やっと読み終わりました。
『新選組風雲録 落日篇』
『 〃 〃 戊辰篇』
『 〃 〃 函館篇』広瀬仁紀 著(文春文庫)
以下、感想。。。
ほんとにほんと、やっと読み終わりました。前半では、薩摩より長州の描写が多く、しかも、吉田利麿とその情婦の話だったり、桂小五郎だったりが無駄に登場してきて、そこが邪魔だったんだけど、後半はそれも無くなったのに、今度は歴史の文献でも読んでるみたいな雰囲気になって…
小説というより、参考文献のような…
確かに土方歳三のセリフや腹心の部下、そして、京都からいつも彼の側にいた忠助たちの物語はあるのだけど、なんとも停滞してしまった。
まず、セリフの運びがちょっと昔のパターンのようで、そこが馴染めなかったというのもあるなぁ(汗)
ただ、歴史を知るという意味では読んでおくとよいのかなという感じ。今はずいぶん独自の視点による小説も多いし、その中では結構淡々と時を追っていく感じ。
今となれば、様々明らかになった｢事実｣とはちょっと違う話もあった。いつの間にか、斎藤一は見かけなくなったし…函館篇では、それまであまり登場の機会が無かった隊士たちが普通に登場し始めたし…
とりあえず、全巻読み終わって、成し遂げた感を抱ける小説だ。
