今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

アガサ・クリスティ ねじれた家


久しぶりの角川シネマ有楽町。この劇場は観やすくて、作品のチョイスもお気に入りの私の好きな劇場の1つ。


原作者であるアガサ・クリスティが自身で最高傑作に挙げた「ねじれた家」の完全映画化。


今年のアカデミー賞で惜しくも主演女優賞を逃したグレン・クローズが主人公というか、ポイントとなる人物を演じている。やっぱり貫禄というか、存在感が際立ってる!


ある大富豪が死んだ。彼には重い糖尿病があり、毎日インスリン注射を打つ。この習慣を利用して、注射に仕込んだ緑内障用の目薬で死に至らしめた犯人がいる。大富豪が緑内障用の目薬を利用してたこと、緑内障用の目薬を糖尿病患者に与えた場合のリスク、それらを知る人物は家族に限られる。


大富豪がとても可愛がっていた孫娘が、かつての恋人で、有名なロンドン警視庁の警部の息子の元を訪ねる。その男は私立探偵になっていたからだ。警察の手が入る前に解決したいと思う家族たち。


「ねじれた家」のタイトル通り、大富豪の家には何か怪しい人たちが住んでいる。見るからに怪しい。そして、大富豪を殺す動機がありそうな人ばかり。


その怪しい家族に1人1人話しを聞いていく探偵。彼の後を追う形で、謎解きの核心に迫る。


謎解き物ってそれほど変化が無いから、映画館で観るのは結構ツラい。ましてや長尺だとなおさら。どちらかと言えば、NHKの海外ドラマの時間でじっくり見たいタイプのお話かな。


犯人について思わせぶりなシーンは少ないように思う。それだけにラストが唐突な感じを受けてしまった。


原作を読んでないので、犯人は知らなかったが、途中から「あぁ、この人が!」って思ってたら、その通り。


その人の証言が重要な解決の糸口になるのだが、なぜその人だけが知っていたのか。それを知る立場にあった理由を最初に語ってるけど、それはあまり納得のいく答えではない。つまり、怪しいんだ。


こういうところをじっくり観るとすれば、やっぱりドラマにかぎるかなぁ。


ともあれ、ラストが衝撃的!