今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

シャザム!


とりあえず、続編ありき?


バットマン」と同じDCコミックの新ヒーローは中身は子供なスーパーヒーロー(汗)。


里親の元を転々とする少年。斜に構えてはいるが、結局、それは彼を認めて本気で受け容れてくれる大人に会えてない寂しさの裏返し。


とうとう、自身も里親に育てられ、里子のグループホームを運営してる里親夫婦の元に預けられる。家族というより共同生活を送る感じのホームでの生活で、親というよりグループのリーダー的な里親夫婦。


少年は、シャザムの化身から選ばれてシャザムとして生きることになるのだが、これがまた可笑しい。


シャザムの化身は、こんなに生意気な扱いにくい少年にまで声をかけるくらいだから、あちこちの正直そうな人にシャザムで生きることを呼びかけてるけど、結局誰もその問いかけをクリアできない。


14歳の少年がシャザムに変身するとそろそろ中年にさしかかりそうな大人になってしまう。見てくれが大人でも中身は子供なので、やることは結構ハチャメチャだ。


それでも、スーパー・ヒーローだから、人を助けたりして人気者になってしまう(笑)。


そこへ、かつて子供時代にシャザムの化身から呼び立てられたにもかかわらず、最後のところで正直でないことがバレて現実に引き戻された男が、どうしても腹の虫が治まらず、悪巧みを企てて、シャザムの化身が封じ込めていた悪の化身を現実世界に引き出してしまう。


こうなったら、シャザムは戦うしかないんだけど、なんと、シャザムには仲間がいて、その仲間もずっと過去からきまっていた…その仲間はグループホームに身を寄せていた里子たちだった!


悪巧み男は相変わらず諦めていないし、シャザム少年は相変わらずピンボケた発言を繰り返す。。。


これは続編あるなって感じでthe END!


シャザムのお話自体は面白いし、サラッと楽しめるのだが、少年たちが身を寄せるグループホームの現実を考えるとちょっとツラい。里親の元を転々とする子供がいる。自身も里親に育てられ、里子を引き受ける大人がいる。そのツラいはずの現実も互いの境遇を理解できる関係性が築かれてこそ乗り越えられる。それが築かれた「家族」の姿を描いてるのがこの映画なんだけど…


ラストでお楽しみの瞬間がある。学校でシャザムとは友達だから、呼んでやると行ってしまった里子ホームの1人の少年。他の子供達からは嘘つき呼ばわりされるが、ラストでシャザムはもちろん、その友達(顔は見えないけど、誰かは分かる!)もやってくる!あの少年の驚きが演技には見えないのが笑える!