今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

イージー★ライダー


あの音楽で「イージー★ライダー」ってすぐ分かるのに、なんと劇場はおろかDVDでさえ見たことが無かった映画。


何故か、渋谷ユーロスペースで期間限定上映をすると言うじゃないのって。なんとかレストア版になったのか、はたまた公開何周年とかなのか、よく事情は知らないけれど、こういう過去の映画の期間限定上映は見逃すともうそれがスクリーン鑑賞最後の機会になってしまったりするんで、行ってきました。


平日の昼間だというのにそこそこ入ってました。古き良き時代の映画なのかな?


麻薬密売で大金を手にした、なんだかイカれちゃってるお兄ちゃん2人。おっきなバイクに跨って、その大金元手に謝肉祭に行こうと走り始める。アメリカは広い!


広大な原野を横目にどこまでも真っすぐ伸びる道を並走するバイクの疾走感。多分、時代的にヒッピーとかが若者の中に台頭してきた頃なのかな。行く先々でちょっと、いやだいぶイカれちゃってる人たちに出会う。


走ってるシーンには当時の軽快な音楽が流れ、この映画の1つの側面を見せてくれる。


ヒッピーに代表されるような、その日暮らしのような若者たち。額に汗して働く大人たちからは煙たがられる存在だ。主人公2人は別にヒッピーではないし、どこかに留まろうともしていない。それでも傍から見れば同じなのだ。当時の若者たちの閉塞感というか、落ちこぼれ感というか…


それがラストに繋がっている。


当時の若者たちの姿を様々見せながら、突然やってくるラストにちょっと驚く。


確かに根無し草のような彼らの日常には終着点は無いのかもしれない。究極の終着点に辿り着いてラストを迎える。この映画が当時の若者にどんな風にウケたのか知りたいなぁ…


そうそう、ピーター・フォンダの若かりし頃をじっくり見たのは初めてかも。イケメンなのにはびっくり(汗)。デニス・ホッパーは監督も務めている。プロデューサーがピーター・フォンダだから、自分たち作りたい映画に自分たちで出たって感じかな。「グッド・ウィル・ハンティング」の脚本を書き上げた時のマット・デイモンベン・アフレックみたい…


途中で旅に加わるジャック・ニコルソンアラン・ドロンを思わせるイケメンでちょっと感動…