今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

2019鑑賞映画ベスト


昨年は今まで以上に様々な状況に縛られ、観たい、気になってた映画を見逃すことが多かった。年間劇場鑑賞数は試写含め72本。私の鑑賞数ピークの頃の半数ちょっとに減ってしまったが、ひとまずベスト10くらいは出せるだけは観てるので…(汗)。


昨年は珍しくお金を出して観た邦画が数本あったこと。基本的に邦画はテレビで良いなと思ってるので(汗)、劇場まで行くことが少ないのだが、ちょっと話題作も多かったし…


では。。。


①ホテル・ムンバイ
②グリーンブック
③プライベート・ウォー
④存在のない子供たち
⑤THE GUILTY/ギルティ
⑥残された者 −北の極地−
⑦アポロ11
ナポリの隣人
⑨荒野にて
⑩ファーストマン
(掘り出し物)ザ・プレイス 運命の交差点


(注)「掘り出し物」と言っても、十分に面白く、大作に比べて公開劇場が少なめの中の1本を選んでます!


①ホテル・ムンバイ

これはもうそれこそ手に汗握る映画で、実際の事件の恐怖を追体験する感じ。こうして映画にして残すことにも意味のあるそんな映画。緊張感張り詰める本編。


②グリーンブック

昨年のアカデミー賞で作品賞を受賞。人種差別の中で、敢えてそこに挑む黒人ピアニストと彼の運転手兼用心棒の移民の男との友情物語。互いを知ろうとする彼らの姿と互いを守ろうとする姿…感動。


③プライベート・ウォー

ロザムンド・パイクに尽きる。こちらも緊張感の張り詰めた戦場で真実に向き合う主人公の姿に打ちのめされる。こうした人々の真実を映画は後世に伝える役割を担うのだ。


④存在のない子供たち

是枝裕和監督の「誰も知らない」の海外ver.なんて思ってる人がいたら大間違い!確かに子どもたちの実情は似てるかもしれないけど、こっちは底なし沼のような救いようの無さだ。これも世界の真実。


⑤THE GUILTY/ギルティ

着眼点が斬新。場面はほぼ電話交換室。登場人物もほぼ主人公のみ。様々な背景は語られず、物語の進展と共に主人公の置かれた立場が分かってきて、彼だからこそ、事件の端緒に気づき、解決に至らしめたのだとわかる。


⑥残された者 -北の極地-

北極に小型飛行機が墜落し、1人雪原に残された主人公。こんなことになったらあなたならどうする?と問いかけられてるかのような…極限での恐怖と緊張。どこまで行くのだろうと終着点を見失いそうになる。


⑦アポロ11

これこそ「掘り出し物」で良いくらいの公開数。でも、これも凄い。アポロ11号計画当時の実際のニュース映像や資料映像のみだけで構成されている。誰かに絞ったわけでもなく、映像に残された真実だけを重ねていく。セリフも無い。流れる音声は映像に収録されていたものだけ。これだけで映画に出来るのだという驚きと共に、これこそ後世への伝言だと思った。


ナポリの隣人

家族の形とは…考えさせられる映画。幸せそうに見える家族が実は…という現実に隣人は何が出来るのか。いくつかサインが出ていたが、隣人ゆえ踏み込めない。しかし、隣人ゆえ助けることが出来た…悩める問題。


⑨荒野にて

これも子供が孤独に1人生きていく物語。手ですくった水が指の隙間からこぼれ落ちるように、社会という器からすり落ちる子供たち。生きていくために彼らが選び取る手段はいずれにしろ、悲しいさだめに…


⑩ファーストマン

月面着陸のシーンは「アポロ11」とほぼ同じ。凄いリアル。こちらは物語としてアームストロング船長の苦悩に寄り添った物。どちらも素晴らしい。合わせて観たい。


※掘り出し物
ザ・プレイス 運命の交差点

カフェの奥まった席にいつも座ってる男。彼は分厚いノートを頼りに悩む人々に生きるヒントを与える。彼は誰でどこから来たのか。考えてるうちに引き込まれてしまう。





こんな感じです。今年も多くの大作があったし、話題作もあったけど、結局は自分の好みに合った映画を選ぶもの。シネコンで大々的に上映されてたものは少ない…(汗)。


「ジョーカー」は最後まで悩んだけど、あの傑作「ダークナイト」へ続くジョーカーの姿となると「ジョーカー」で登場したところからもう1回くらい進化しないと続いていかないように思ったので、次回作に期待…って、思ったのだ。でも、次回作は無いらしいね…(汗)。


邦画では「キングダム」が話題沸騰で凄いことになってた。私は山崎賢人という役者さんをこの映画で初めてまともに観たんだけど、役柄のせいなのか、監督の演出のせいなのか、台詞まわしもただ怒鳴ってるだけにしか聞こえず、戦いのパターンも天井打ちの一つ覚え(これはこういうキャラなのか…)で、大作での主演にはまだまだ相当に力量不足に見えた。それが映画の印象にもなっちゃうので、彼がこのままの状態なら既に予定されていると噂の次回作は相当厳しいだろうなと。。。


今回は熱狂的なファンを抱える「キングダム」という原作漫画あればこその結果と思える。主演はあくまでも山崎賢人らしいが、重要な役どころを担った吉沢亮の壮大なPVにしか見えなくなってしまった(汗)。彼がそれだけ名演だったという意味ではなく、やたらカッコよく描かれていて、主役を食ってしまっていたからなのだが…


まぁ、いろいろあるわけだが、また、今年も素晴らしい映画に出会えると良いな…