今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

新型コロナウイルス


今年は私の「映画始め」が遅く、やっと時間を見つけて、劇場へ行ったのは1月も半ばを過ぎた頃ではなかったか…既に忘れかけている(汗)。


たまたま当選した試写会も前から非常に観たいと思ってた作品で、2月に入ってからは既に公開済みの作品を必死に追いかけていた。


それと並行して、連日の中国・武漢に端を発した「コロナウイルス」報道。何年か前のSARSやMARSの時も確か中国や韓国は大変だった記憶がある。日本も騒いではいたけれど、わりと限定的だったような記憶しかない。


そうした過去の経験がある国でさえ、右往左往している報道を見ると今回の肺炎はいったいどうなるのかと…


そうこうするうちに、日本にクルーズ船という爆弾が飛来し、対岸の火事ではなくなってしまった。日本人のクルーズ船の旅の認識は「若い頃から必死に働いて家族を養ってきたお父さんが定年後やっと自由を得て、お母さんと思い出の旅に出ようと、これまた日々の暮らしからコツコツと貯めたお金で出かける」ということでOK?


けして、金持ちの贅沢旅行ではないと思うのだが…(まぁ、私から言えば、十分贅沢ではあるけれど…)真面目な日本人が夢に見た身の丈にあったほどぼどの贅沢旅…


そんな楽しい夢のような旅に出た高齢の方々を一気に地獄に突き落とすかのような今回のコロナウイルス


日本がバタバタし始めた頃、中国に近い韓国はそれこそ日本を対岸の火事のごとく見ていたらしいのは様々な報道やSNSの状況で知っていた。個人的感情にかられてなのか、日本を蔑視した発言も目にした。誰だって、自国はかわいいよ…


しかし、どこかの報道で読んだのだが、空港での体温チェックをし、陽性患者の追跡情報をネットで流して、SARS、MARSの経験を活かした水際対策に必死に取り組んでいる韓国でさえ、その時の日本の国内感染者(クルーズ船とは関係無い人)とほぼ同数の感染者がいると。つまり、それほど人の出入りが多い国だと水際対策といっても限界があると。


日本ではこうしたウイルス感染症の蔓延は、毎年のように話題になるインフルエンザくらいだし、家族にインフルエンザに罹る人がいないとニュースの話題の1つくらいにしか捉えてこなかったはずだ。


それは国も同じなのかもしれない。四方を海に囲まれ、地続きの国がない日本。どこか危機感に欠けるのかもしれない。


後手後手だと皆は言うが、初めてのことだから、ある意味仕方のないことでもある。確かに亡くなった方もいるので、痛ましいのは事実だが…SARS、MARSの経験値のある中国や韓国でさえ、今は他国を支援する余力など無いだろう。それにその国の人々の認識の違いも大きいように思う。果たして、中国のやり方をそのまま日本に持ち込んで上手くいくか…


こうして、1つ1つ形になっていく国や自治体の対応に自分はどうすべきなのかと考える日々だ。


2月末から、コロナウイルス関連の報道が一気に加熱し、3月からはあちこち「中止」「延期」「休館」と…


1つところに集まった人々が次々と感染していくクラスター感染が注目され、単に人混みを避けるというのではなく、閉鎖空間に密集して長時間いることが大きなリスクを生むと分かってきた。そこで、莫大な感染流行を少しでも抑えるために大事な2週間が設定された。


そのために無謀にも思える全国の小中高の一律の一斉臨時休校要請。それにより、様々ご苦労された方は多かった思うが、どこかで大鉈を振るわないと危機感を共有はできない。


正邪の判断は後世(大げさだけど…)に託すとして、1つの人の流れが止まったことは事実。そこで、より感染の流れが浮き彫りにされてくると思う。


そして、私は映画館に行くのを止めた。2週間…2月の最終週から今週末で2週間。だけど、安倍ちゃんの要請だともう1週間だ。私は前倒しだったね(汗)。


この間に公開を楽しみに待っていた作品が何本か予定通りに公開された。映画館は確かに密室だ。そこに大勢が集まってじっと2時間ほど過ごす。咳をする人がいなければ大丈夫なのか。じっと黙ってるから大丈夫なのか。その線引きが分からない。


例えば、私が感染したとする。家族はどうなる…そんなことを考え始めるとキリがない(涙)。


4月公開の「007」は公開延期になった。でも、それは映画会社や配給会社に余力があるからじゃないのか。公開までの準備にかけた資金や時間、そして人。余力の無い会社は映画館が開いてるかぎり上映の選択をするだろう。


ホントに難しい…どれが正解なのか。そんな中で思うのは、やはり1番の正解は自分と自分の家族を守る選択ではないかと…


毎日「あぁ、映画観たい。映画館で観たい」と葛藤の日々。


現在、発症して治療中の方々が1日もはやく治癒すること。そして、世界に蔓延し始めたこの新型コロナウイルスの1日もはやい終息を望んでいる。