今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

コロナと緊急事態宣言


しばらくぶりの更新。


中国・武漢で新型コロナ感染症が流行り始めた頃、まだ、どこか他所の国の話的な印象だった日常。それでも、お出かけはちょっと控え、とりあえず観たい映画もほとんど観たし、まぁいいかと思っているうちに日本も対岸の火事では済まなくなってきた。


公開中の映画で観ておきたいと思った「レ・ミゼラブル」。。。


我が家的なスケジュールと世間の「コロナ騒動」で、なかなか外出のチャンスがなくて、とうとういくつかの劇場が1席空けてチケットを販売する方法を採り始めた。そこで行っておけば良かったんだけど…


しばらく買い物も自由に出来なくなるらしいとのことで(これはあくまで世間の噂…)、買って置かなければならない物(いつもストックしている常温食料品や日用消耗品)の買い出しに時間を費やし、さらに来たるべき相方の「テレワーク」のために我が家の片付けに追われ、気がつけば、TOHOシネマズが臨時休業を発表してしまった!


映画館や劇場は相次いで、休業を発表し、外を歩くのも気が引ける状況に…もう腹を括るしかない。映画を映画館で観ることを「今は」諦めるしかない。


まだ、感染対策をして営業してくれている映画館があった時期も私は足を運ばなかった。ごめんなさい。本当にごめんなさい。


映画が好きな私には映画鑑賞は不要不急ではないと思ってる。大好きな物を取り上げられたら、気力も何もなくなってしまう。でも、私がもし感染したら、家族はどうなるのか?そこを考えるとやはり密室である映画館には行くことが出来なかった。


様々な法律で映画館は換気についての取り決めがあり、それを守らないと認可が下りないと聞いたこともあったが、でも、そこまでの道中は?とか万が一ってことは?とか考え始めると踏ん切りがつかなかった。映画を観ることにこれほど考えを巡らせたのは初めてだ。


小池都知事の要請に「個人的に」従い(汗)、日常の生活必需品を購入するためのお買い物は混雑するであろう週末を避け、平日の週2回、1人で行くことに決め、それをなんと未だにしっかり守ってる私はかなり模範的市民(笑)。今になって思えば、これまでのように毎日買い物に行く必要は無かったんだなぁと気づく。


そして、緊急事態宣言発令後、相方がテレワークに入るまでの5日間。物凄い勢いで、家の片付けを始めた。片付けに追われるから買い物には当然行けない。じゃあ、どうするかと言えば、通販やオンラインで購入する。それがそれなりに役に立ち、相方のテレワーク初日にはリビングは片付き、そこは画面に映り込んでも支障がない場所になった上に、3食しっかりと用意する準備が出来た(拍手)。


それから1ヶ月半…


週末は全く外に出ない日が続いた。相方は運動を兼ねて、人混みを避けて1〜2時間のウォーキング(カタカナで書くと格好良いが、ただの散歩…汗)。


平日は9時〜6時まで、相方はお仕事。リモート会議や電話でそれぞれのパソコンでデータや書類を見ながら打ち合わせ。結局、出社してる時と何が違うかと言えば、直接営業先に出向けないだけで、通常業務は粛々と行われていたらしい。凄いな、テレワーク!


私はどうかと言えば、そんなに豪邸に住んでるわけじゃないから、リビングで仕事となるとテレビは見られない。息子たちが独立した時、それぞれの部屋のテレビを持っていってしまったから、我が家は1台だけだし…仕事してる人がいるのに寝っ転がって、本を読むわけにもいかず…


映画だけでなく、読書も全くしない1ヶ月半。それでも、なんやかんやと忙しくて、毎日があっという間に過ぎていった。


そうそう、テレビが見られなくなって良かったこともある。それはムダにワイドショーを見なくなったこと。以前からワイドショーを自分から進んで見ることはあまりなかったが、暇があるとついついテレビを点けて、見なくてもよい物を流し見していたこともあった。それが無くなった。


これほど医療従事者の皆さんが命懸けで働いてる時期にずっとテレビに出続けている「専門家」という医学的コメンテーターの怪しい言動に振り回されずに済んだのは大いに良かったことの1つ。


肝心な結論を聞かれると話をはぐらかすくせに、世界から何かしら良い報告がなされると対して日本はダメだと言う人たち。この人たちはどこの国の人なんだろう…コロナ騒動の最初の頃、そんな思いを抱いていたので、すっかり見なくなって、こちらはスッキリした。


緊急事態宣言が解除され、元の生活に戻りつつあるが、再び、東京は感染が拡大している。ワッと増えるわけではないが、これからもある一定数、発生し続けるのだろう。医療体制が確立し、しっかりフォローできる状態さえ維持できれば、その一定数を内包しながら、日常を送ることになるだろう。


そして、ワクチンが確立されるまで、なんとか時を稼ぐことができれば、いつかインフルエンザのようになるのかもしれない。


しかし、あのSARSやMARSも結局ワクチンは出来ず、まだ研究段階だと言う。


どこまで持ちこたえられるのか…それは私達が感染に備えるための新しい生活様式をいかに普通の暮らしとして実行できるかにかかっているのだろう。


ワイドショーの「専門家」は言うだけで何もしてくれない。今だって、自分の発言に何の責任も果たしていない。


全く新しい未知の感染症に手探りで対処していく中で、1番良い方法を見つけ出すこと。今はまさにその道中にある。答えが分かってる人は誰もいない。それを大上段からあれこれ知ったふうに言う人たちに自分たちの生活を掻き乱されたくない。


ひとまず、始まった新しい暮らし。映画館も再開し、中断していた「レ・ミゼラブル」の上映が始まった。でも、新宿でしか上映していない(涙)。再び増え始めた感染者の経路に新宿の街が指摘されている。観たいけど、仕方ない…そう思ってる自分。ほんとに映画「レ・ミゼラブル」に縁が無いとしか言いようが無い(涙)。