今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

上野動物園🐼再開


新型コロナ感染症拡大の影響で、人が密集する施設の休業が相次いだ。行政の側からはあくまで「自粛」の要請ではあるが、公立の動植物園にとっては、休業宣言みたいなものだ。


動植物園は野外施設が多いけど、やはり、人が密集する場所に野外も室内もない…


長い長い自粛休業期間。緊急事態宣言が解除され、新しい生活様式を導入した上での再開が待ち望まれた。


シャンシャンが生まれ、パンダ舎にて展示が開始された当初、上野名物の桜並木が季節外れの人混みで大変なことになったが、今回はさらに状況が予測できず、運営する人たちは神経を使っただろう。


そして、待ちに待った再開の日が広報された。そこには新しい生活様式に沿った「3密」を避ける観覧体制が導入された。


1日の入場定員の導入。事前予約登録制。入場者の氏名が登録され、身分証明書の提示が求められる。事前に指定された期間にホームページから15分刻みの入場日時限定で入園を申し込み、QRコードの発給を受ける。1人につき1日1回の登録のみ受け付ける。しかも入場後はまずパンダ舎の観覧から。パンダ舎の観覧をしない人も入場までの手続きや入場方法は同じだが、入場後にスタッフに申し出てパンダ舎の観覧列から退場することはできる。


パンダ舎では、一切の撮影、立ち止まっての観覧は不可!!というか、禁止!


こうして、パンダ舎観覧が終わったら、園内は自由に観覧でき、撮影も可能な場所では許される。ただし、「3密」を避けるため、未だ観覧出来ない動物たちも多い。小獣館や鳥類は展示室が室内のため、入場出来ない…


開園時間も短縮され、通常は9:30〜17:00だったが、10:00〜16:00で1時間半の短縮となった。入場時間は15分刻み。1日の定員数をその15分刻みの各枠に振り分けており、これにより入場時の密を避けられ、スタッフの運営もスムーズに運んでいた。入場者数に対するスタッフの人員、警備体制など、事前にずいぶんとシュミレーションしたのではないだろうか。来園者の方も事前登録予約をしてくるだけあって、かなりのハードルを越えてきてるので、その趣旨は理解してるようだ。多分…。多分、そう思いたい(汗)。


私の登録した入場時間が迫り、園前のアナウンスで入口前の待機列に並ぶよう案内された。待ちに待った時間、ワクワクしながら並んでいると、すぐ前に若くて小柄なせいか、子供かと思えるお母さんがベビーカーを押している。そして、行列が少し前に進むとなぜか自分が進む前に後ろを振り返り、私を凄い形相で睨んでくる。多分、あんまり前に詰めるなよ!と私を威嚇してるんだろう。どこの野生動物だ、お前は!と思ってしまうほど、その顔は怖い。


そして、QRコードチェック前にスタッフが1人ずつに観覧人数やQRコード、身分証明書の確認をしている。そこで、分かったことだが、この若いお母さんはパンダ舎は観覧しないのだそうだ。それなのに、毎回事前予約して入場チェックを受けるのは大変で、子連れなのだから考慮してほしいとあの怖い顔でスタッフに噛み付いている。


別にあんたが悪い事してるとかそう言うんじゃないからね、コロナがここから発症したら、追跡できるように登録が必要なんだからね…と私は心の中で語っているが、こんなわからず屋の自分勝手な人にもスタッフは低姿勢でお詫びしながら、この方法は変えられないとピシャリと言う!(この毅然とした態度が素晴らしい!)


そして、QRコードチェックの場所にたどり着くと、その若いお母さんは自分のスマホをかざすのを拒否!なぜ?この前もQRコードの読み取りが出来ず、コード番号を伝えて入場したと言っている。この前って?本日は再開3日目だぞ。毎日来てるのか?パンダも見ないのに…?


彼女、その後ずいぶん手間取っていたようだ。私がパンダ舎観覧列に並んでしばらく経ってから、スタッフに案内され、パンダを観覧しないで場内に行くルートへ向っていった。別ルートに案内してくれたスタッフに頭を下げることすらせず、傍から見てもイライラが伝わってくる形相でベビーカーをゴリゴリ押して行った。あんなふうに動物園に来て、何か楽しめることはあるんだろうか…一緒に来た赤ちゃんが可哀相だなぁと思った。赤ちゃんはずっと大泣きだもの。1度として抱き上げてあやすこともせず、ただ、ベビーカーを押してるだけだ。育児に疲れてるのかなぁ…あんな怖い顔で睨みつけられなければ、子供をあやしたり、待機列でちょっとお話したりして、楽しく過ごしてあげたかったなぁ…と他を寄せ付けないようなゴリゴリした後ろ姿を見て、ちょっと後悔。


事前予約登録の時にもしっかり提示されていたのに、身分証明書を忘れてくるヤツやチェック場所で慌て身分証明書を探し始めるヤツが多くてびっくり(@_@;)


こんなヤツや私の直前の若いお母さんみたいなのが意外に多くて、入場入口に行くまでにムダな時間を費やしてしまう。ちゃんと準備万端でスッとスタッフに提示できるように、待機列に並んだ段階で準備しておけって心の中で毒づいてみる(汗)。


さて、そして、ワクワクのパンダ舎待機列へ。変にソワソワしないように読書。「承久の乱」関連。全く関係ないのがむしろ頭をスッキリさせる(笑)。


そして、最後の角まで来た時、遠目に(それほど遠くはない…汗)パンダが見える!お食事中のパンダ。一心不乱に笹を口に運ぶパンダ。その一心不乱の食事ぶり…あぁ懐かしい。でも、デカくない?


シャンシャンも会わない間に大きくなったとは予想していたが、それにしてもデカくない?2倍くらいになってない?…と思って、よく見てみるとお部屋のお名前ボードに「シンシン」!


休業中にお部屋の場所が変わったのですね。あぁびっくりした(・.・;)あの一心不乱のお食事の様子を見ればシンシンだと分かるじゃないか(笑)。お部屋はシンシン→リーリー→空き部屋→シャンシャンの順になっていた。


豪快にお食事中のシンシン、いつも通りお行儀よくお食事中のリーリー、そして、最後に展示室の前の方で壁に向かってお食事中のシャンシャン。


やっぱり、シャンシャンは大きくなっていて、まぁ、シンシンほど大きくはなってないけど、思わず「わぁ、大きくなったなぁ」と呟いてしまった。並んで観覧していた見ず知らずの人達がにこやかに相槌を打ってくれる。みんなこの日を待ってたんだなぁと感動に浸る。


さっきの若いお母さんも自分の会いたかった動物のところで少しは穏やかに微笑んでるだろうかと思ったり…


開園時間は16:00までだ。あと1時間。どうしようかと悩みながらもお土産屋さんに。ここも並ぶ。店内の密を避けるため、入場制限をしているせいで、行列は遅々として進まず(涙)。シャンシャン3歳記念グッズ第3弾として発売された「回収シャンシャン」ぬいぐるみ。1万円以上する大型のぬいぐるみだが、目の前でバンバン売れていく!皆さんの太っ腹ぶりに恐れを感じずにはいられない。1ヶ月半に及ぶ自粛生活中、オンライン生活で今月の支払いが大変なことになってる我が家にはぬいぐるみに1万円はちょっと無理(涙)。


でも、上野動物園製のぬいぐるみは絶対にお勧め。


今年30歳になった我が家の長男がまだ幼稚園入園前の頃だったと思うけど、上野動物園でパンダを観覧した。あのパンダちゃんは誰だったのだろう。結構勢いがあって、放飼場の1番手前まで、物凄い勢いで走ってきてはUターンを繰り返していて、最前列でパンダちゃんを見ようと待っていた長男が怖くて泣き出したのだ(汗)。意外にパンダは獰猛だと印象に残ってるあのパンダちゃん(・(ェ)・)


その時に買ったパンダのぬいぐるみ、未だ、どこに傷みもなく、きれいでしっかりとしている。動物のぬいぐるみは上野動物園での購入が絶対にお勧め!


入荷待ちも多いが、ひとまずお土産を買って、次だ!さる山だ!休園中に子ざるが母親と一緒に外に出てきたと聞いている。会えるかな?ちらりと赤ちゃんを見かけて、一安心。次!次!


今度はさる山からバードシング(売店)に。シャンシャン3歳記念の「木のぼりソフト」を食べなくちゃ!でもそろそろ16:30。大丈夫かな?なんと私の3人後で閉店の準備が始まる。ギリギリセーフ(汗)。上野動物園のアイスはどれも美味しいのだ。まだ温かいチュロスを木に見立ててグラスに。プラスチックのグラスは洗って、お土産に。


閉店準備を始めたスタッフにおばさんが駆け寄る。スタッフはさっきから「閉店(はっきり見てないが、そういう内容…汗)」のボードを持って立っていた。それである程度告知が済んだはずなのに、「なんで閉めるだ」とか「まだ閉園まで時間がある」とか「3つだけなのに作れないのか」とスタッフに詰め寄るおばさん3人組。「もう本日分の材料が終わってしまったので」と答えてる。それでも、引き下がらないおばさん達。何度も同じ事を言って頭を下げるスタッフ。「じゃあ、また来いって言うの?」「何時なら売ってるの」とか、とにかく、引き下がらない。「閉園間際でなく」と答えるのがやっとのスタッフ。こんなバカなお客の対応は本当に疲れるだろう。ぶりぶり文句を言いながら、その場を立ち去るおばさん達。自分がどれだけ偉いと思ってるんだろう。自分が不利益を被ることなどあってはならないと考えてるのか…


動物たちはみんな心を癒やしてくれるのに、そこに集まる人に心を不快にさせられるのはなんともね。


パンダ舎界隈で言葉を交わした人たちはみんな穏やかで、楽しくその時を過ごすことができた。人との出会いによって、心の持ちようは大きく変わるものだ。


その後、西園に急いだが、キリンさん達は既に営業終了(笑)。室内展示の入口も閉まっていた。


午後の観覧はパンダ舎の食事風景に出会えるが、他の動物たちはみなお部屋に帰ってしまっている。これだから、午前中の早い時間に人気が高いのだろう。


事前予約登録の始まる火曜の朝9時。私がネットに繋いだのは9:10頃だったはずだが、既に週末の全日と平日の午前中は予定定員数を終了していた。だから、来週も午後(汗)。お土産買わない分、キリンに会えるかな。