今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

闇に咲く花(WOWOW放送版)


本年8月に紀伊國屋サザンシアターで上演されたこまつ座「闇に咲く花」


こまつ座の演目はあまりWOWOWで放送されることもないのでかなり貴重。上演時、既にWOWOWで放送されることが告知されていた。


私は撮影カメラが入った8/17以降の鑑賞だったので、その点も楽しみだった。鑑賞した座席はけして後方ではないけれど、生で得られる高揚感とは別にやはり放送独自の視点で楽しめることはなによりだ。


昨年末に始まったライブ・ツアーと合わせて放送された「松下洸平祭り」の一環。松下洸平様々だな…(笑)


いやぁ〜放送開始から、ひたすら見入ってしまった。松下洸平くん登場はだいぶお話が進んでからなんだけど、彼が出てくる前から、あの逞しき戦争未亡人たちのやり取りに目が釘付けだ


あるレビューで、本作に対して的外れな感想を読んだ。


演出家がどう戯曲を解釈し、咀嚼するか、演じ手がどう演出家の意図を汲んで表現するか…についての感想や意見なら、どんな指摘も読もうと思うが、なんと、戯曲ありきの演目に対して、その戯曲のあり様や描き方に意見してるのだ。


今は亡き井上ひさしの戯曲…何度も同じ戯曲で再演されている。その根本たる戯曲に…それを本作へのレビューとして堂々と論じる劇評家がいるのには驚いた(汗)


まぁ、そんな意味不明なものは置いといて…


映画は映画館のスクリーンで、芝居は劇場で生で観るのが1番だが、金もかかるし、スケジュール的に上手くいかないこともある。そういう時に映像で残してもらって、テレビで見られたら最高だ。


戯曲を何回も読んで、芝居を2度観劇して、それでもやはり映像で見て良かった。


良い芝居。松下洸平くん演じる「健太郎」は27歳。3月に37歳になる松下洸平くんとは10歳違う。来夏演じる「母と暮せば」の浩二は21歳。健太郎より遥かに年下だ。年齢的に最後かもしれない。でも、健太郎については、数年のうちに再演があれば、もう1度板の上で観られるかもしれない…


WOWOWオンデマンドでの配信は2週間ほど視聴可能。良い企画をありがとう、WOWOW!!