今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ジェイル・ブレイカー


四ツ谷の韓国文化院で行われてる「2015韓国映画上映会」にて観賞。


最近公開された映画、と言っても2010年以降の物はなかなか当たらない。


当たるのは決まって古〜い映画ばかり(泣)


今回も2002年製作のソル・ギョングチャ・スンウォン主演の作品。


タイトルの意味は、「ジェイル・ブレイク」が「脱獄」だから「脱獄者」ってことかな?


あれ?「プリズン・ブレイク」も「脱獄」だよね?「ジェイル」と「プリズン」の違いは何だろうσ( ̄^ ̄)?まぁ、いいか…


まぁ、タイトルはそのまんまということだ(笑)


で、お話はとある田舎の刑務所が舞台。そこの模範囚房にいる2人の囚人が主人公。


1人は、体が資本の配達の仕事をしていたが、怪我をしてしまい、働けなくなると世間は急に冷たくなり、その日の食い扶持にもありつけなくなる。


そんな時、善悪の判断も出来なくなって、パン屋の店先に並んだパンに手をつける。


最初は短かった刑期が長くなったのは、無駄に脱獄を繰り返したから。全て失敗に終わるが、それでも諦めきれない。そして、土木工事の作業中に見つけたスプーンで夢を実現しようと試みる。


もう1人は、口八丁の詐欺師。恋人がいるにもかかわらず、落ち着くよりも詐欺に走る男。彼女と一緒にカラオケで「ピンクのリップスティック」を歌ってる最中に逮捕されてしまう。


こんな、なんだか間抜けな男たち。


模範囚であり、早く外に出たい男は特赦に希望を馳せるが、なかなかその知らせが来ない。


そこで、もう待ちきれなくて、パン泥棒の男の脱獄に付き合うことに。


パン泥棒の男は、拾ったスプーン1つで6年かけて、房から刑務所の外に穴を掘り続けた。


最後の仕上げには、自分1人の力では無理そうだと判断した男は、詐欺師の男と共に穴を進む。


強い雨の降る夜、2人は崩れかかる穴をなんとか通り抜け、塀の外へ。


水たまりに振りつける雨。その中に跪き、両手を広げて点を仰ぐ。


「ショーシャンク」じゃん‼


すかさず、詐欺師に芝居じみてると突っ込まれる(笑)


ここから、2人の珍道中が始まる。


パン泥棒は、ただ脱獄することが夢だったので、その後の段取りも行く当てもなんにも決めていない。しかも、車すら運転出来ない。


唖然とする詐欺師。


さらにもっと唖然としたのは、その朝の新聞に載った特赦を受ける囚人の名簿に2人の名前を発見した時…


とにかく、2人が戻れば、脱獄は無かった事にして、特赦を受けさせるという刑務官。


彼らにしても、まんまと脱獄されたとあっては、今後の自分の生活にひびくからだ。


せっかく外に出られたのにまた戻らなければならなくなる2人。


詐欺師は、自分が収監中に他の男と結婚することになったという恋人の結婚式を潰してやりたい一心だが、2人揃って戻らなければ特赦は認められないという。


詐欺師の元恋人とその結婚相手、さらには彼らを連れ戻すために追跡することになった刑務官と囚人の1人。彼らの刑務所までのドタバタ・コメディ。


並行して、脱獄をなんとしても秘密にしたいそんな時に政治家の視察が…


刑務官に囚人服を着せて、房に入れたり、刑務所内の壁の塗り替えや花壇の造営、囚人たちは食事抜きで働かされる。


そして、我慢出来なくなった囚人たちは暴動を起こす…


と、てんやわんやの大騒ぎ。


ハチャメチャな大騒ぎぶりを笑って観る121分。


韓国映画は、このメンツでもグダグダのコメディを作るんだよねぇ。


そこがある意味、邦画に太刀打ちできないとこじゃないかと思ったりする。