今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

韓国ドラマ「いとしのクム・サウォル」


WOWOWで放送のホームドラマ。全51話。施設で育った少女が、建築家として夢を叶えるまでのお話。


韓国ホームドラマですから、まぁ、次々といろんなことが起きます。


主演のペク・ジニがとことん可哀想な境遇に。人の誤解や中傷が彼女を傷つける。でも、へこたれない。なぜか、自分にも責任の一端があると思うから、ただ嘆くだけの時間は送らない。


そんなところが逞しくて、立派。


施設で出会った3人の少女を軸に描いているが、そのうちの1人が今回の敵役。


パク・セヨン演じるヘサンが本当に醜い心の持ち主で、小さな頃から悪魔としか言い様が無い行動を次々と起こす。


でも、繕うのが上手く、人に取り入ることにかけては誰にも負けない。まわりの大人を簡単に騙すほどで、真実を知るサウォルたちが彼女の嘘を暴こうとしても、逆に被害者ヅラして逃げをうつ。


でも、現実社会では大会社を経営するような大人が、20代半ばのこんな小娘に脅されるなんて、有り得ない。


そんな有り得ないことが毎話繰り返されるので、途中で正直、嫌気がさしてきた。ホントに最悪なんだもん。


でも、まぁ、ペク・ジニ演じるサウォルが健気だから、なんとか最後まで見続けられた。


韓国ホームドラマのよくあるパターンを踏襲してる。根性の悪い大金持ち、性根の腐った敵役(普通はそこそこ美人な女優)、社会通念上有り得ない設定、施設育ちの主人公と生き別れの親…


ただ1ついつものパターンじゃないのが、敵役のパク・セヨン。彼女、ちょっとね。そこそこ美人って感じじゃないんだな。普通なの。で、以前にもいくつか彼女の出てるドラマを見てるけど、愛想が無いというか、別に笑わない役でも無いんだけど、笑い方が引きつってて、彼女に良い人の役は向いてないなぁと思ってた。


だから、敵役はバッチリ。もうホントに憎たらしくて死んでしまえ〜って思うほど。目をつり上げて、口を曲げて喋る表情はまさに憎らしい敵役。


そして、ケバい化粧と華美な服装がよく似合う。以前に見た大人しい役柄の清楚な服装が、着せられた感満載だったことからしたら、この役は当たり。


ただ、やっぱり、演技が下手なんだよね。セリフは一本調子だし、怒りの表情もいつもおんなじ╮(๑•́ ₃•̀)╭敵役が憎らしいほど魅力的じゃないとダメなのに。


感情を剥き出しにするシーンはただ怒鳴ってるだけなので、同世代の他の女の子2人と同じドラマで演じるのはちょっと厳しいんじゃない?サウォルとオウォルの2人は表情も豊かだし、難しい役どころもしっかりと演じてたから。


それと、いつも思うけど、これはヘサンに限らず、悪事を働いた登場人物たちが刑務所に入るラストで、「〇年後」として出所後が映った時、すっかり改心してるんだけど、あれはおかしい。


何年も悪事を働き、いくつもの嘘の上塗りをしてきた人間で、なかには一歩間違えば人を殺しかねない行動をとる、そんな人間がそう簡単に改心するはずも無い。


そんなシーン無くて良いのに…


散々苦しめられた人が幸せになったラストで十分。敵役のその後まで見なくても良い。反省したんだから、という理由で穏やかなラストを迎えるなんて、おかしい。でも、これがパターンになってるから、韓国の人はこういうのを好むのかしらね。


健気に生きたサウォルが実母と出会い自分の夢を叶えたラストで十分。


あまりに悪辣なヘサンという女にもう辟易したんだけど、あんな性根の悪い女に負けないでっと思い、サウォルのことが心配で結局全話見てしまった(^▽^;)


いろいろと話が込み入って複雑な人間関係。「復讐」や「恨み」がエピソードに絡む。それが韓国ホームドラマの定番だけど、もう少し優しい人々の集まるホームドラマを見たいな。そういうドラマもあるもんね。