今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

あしたは最高の始まり


こういう映画はダメです。。。泣かせるんだから。。。(笑)


そのイケメンぶりでモテ男の役もこなしてるのか、オマール・シーが遊び人として登場します。


オープニングの主人公の子供時代の崖のシーンも大きな意味があるんだけど、ひとまず、成長した主人公の無責任生活が語られる。そして、その終着点として、ある朝、赤ん坊を抱えた女が訪ねてくる。


タクシー代を借りて、そのまま行方不明(°□°;)


赤ん坊をおくるみにくるんだまま飛行機に飛び乗り、女の元へ訪ねていくが、女には会えない。財布をなくし、一文無しになった男は偶然地下鉄で出会った男のところに転がり込む。


ここから、彼の人生は大きく開き始める。娘を育てるために地下鉄出会った男の薦めでスタントマンとなり、仕事でも成功を修め、なにより、娘第一の生活を始める。


とにかく、最高の父親なのだ。ともに子育てに力を貸してくれた運命の友人も親代わりでずっと支えてくれた。とにかく、娘の笑顔が第一の生活なので、学校より現場に娘を連れて行く。


ある時、娘の口から「明日は病院に行く日」という言葉が出た辺りで、おやおや、この親子には何か大きな秘密があるのかな?と。


そして、ずっと音信不通だった母親の状況を「世界を飛び回る諜報員」だと嘘をつき、偽メールまで送り、遠く離れた母親も彼女のことを愛して、片時も忘れずにいるのだと思わせる。


その嘘はいつか娘に知れたとき、きっと傷つけると親友に忠告されるが、主人公はやめない。


やめないワケも徐々に分かっていくのだけど…


音信不通だった母親が8年も経って、連絡をしてくる。ドラマや映画で子供を捨てる女が必ず吐く言葉「あの時はどうしようもなかった」と。娘が元気に明るく成長したこの8年にどんな事があったのか、彼女には分かりはしない。それでも、離れていた時を埋めたいと今の恋人と親権を争い、挙げ句の果てに主人公の実の娘ではなかったことまで明かされる。


結局、弄んだというより、母親の方も遊び回ってたわけで、それを自分だけ悲劇のヒロイン風に思い詰めて…あぁ、ヤダヤダ(-_-#)


と、イライラしてくる辺りで、最高の父親は裁判所の取り決めに従い、娘を手放す決意をする。悲しいよ。。。


母親と共にタクシーに乗り込んだ娘の最後にとった行動は、やっぱり生みの親より育ての親って言ってるよね。苦労に苦労を重ねて愛情を注いでくれた人こそを「親」と言うのであって、何を言おうと手放した過去は消せない。


思いもよらない母親の登場で、いろいろと考えたんだろう。自ら主人公を父親と捉え、彼との生活を選んだ娘。初めて、彼も父親として全てを受け止める決意をしたんだろうなぁ。主人公は娘に自分のふるさとを見せる。


父親に恐怖を教えられたあのオープニングの崖に2人で立つのだ。


皆が笑顔で過ごした最後の時。。。こういう映画はダメです。。。泣かせるんだから。。。