今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング


試写にて鑑賞。久方ぶりの虎ノ門ニッショーホールで。


ハリウッドのコメディエンヌといえばこの人!あぁ~、名前、忘れた~(汗)ぽっちゃりで、それを活かした愛すべきコメディエンヌ!


さらに、舌っ足らずで粘り着くように喋る時のミシェル・ウィリアムズもコメディエンヌとしては最高!


ぽっちゃりの容姿にコンプレックスがあり、人前に出ることを嫌う主人公。だから、誰もが知ってるセレブ御用達の化粧品会社に勤めていながら、華やかな本社でなく、チャイナタウンにある雑居ビルの地下の通販部門で同僚と2人っきりでひっそりと仕事をこなしてる。


一念発起して、ジムに通い出した主人公。ノリノリでバイクを漕いでたら、壊れてしまい、頭を打ってしまった!ところが、これが彼女の生活を大きく変えてしまう。


目が覚めてみると自分が夢に見た美しい女性に変身していた。まわりの人には彼女の変化は全く分からない。つまり、彼女の目がおかしくなっただけなんだけど、容姿に自信を得た主人公は、地下の職場から表へ飛び出す。


自信を持つということはこうも人生を前向きにするのかと。。。


彼女は堂々と胸を張って語り出す。でも、まわりの人には彼女の変化はないので、ぽっちゃりさんがモデルのような化粧品会社の本社のメンバーに何を言ってるんだと笑いを取るようになっている。


これってどうなの?笑いと言っても、失笑でしかないのだ。冷ややかな目で見る美しき同僚たち。でも、セレブな上司は、ちょっと違う。


販路を広げるために量販店向けに商品開発を進めたいのだが、彼女はあまりにセレブ過ぎちゃって、一般人の感覚が分からない。さらに、喋り声が可愛らしくって、子供みたい。とても、多くの社員を引っ張るリーダーには見えない。それが、彼女の自信を奪い、コンプレックスになっている。


つまり、セレブな上司は、自分の容姿に囚われず、人の目を気にせず堂々としてる主人公が羨ましいのだ。


まぁ、主人公の自信は嘘の上に成り立ってるんだけどね(汗)


でも、主人公は見誤るんだよね。美しく変身(本人だけがそう思ってるだけ…)したからこそ、人に愛されたと。


そして、美しくなると見合う物も美しくなければ…と。


この誤解で大切な友人や恋人を失うところだった。


ラストで、美しくなったと思ったのは自分の誤解だったと知り、素のままの自分と付き合ってくれた友人たちと恋人の大切さに気づくという上手い落としどころへの帰着は良かった。


ただ、コメディと言っても、爆笑系ではなく、失笑系だから、あまりスッキリ笑える映画ではないと思う。


でも、なんでも良いから1つ自信を持てると人は前向きになれるんだなぁと気づかされる。そういう点では、明るい映画と言えるかな。