今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

君の膵臓をたべたい


なんじゃこりゃなタイトルだけど、泣かせる小説だと聞いていた。ただし、ヤングアダルト系らしく、おばさんの私が手に取ることはなかった。


そうこうするうちに映画化が発表された。ふ~ん。。。内容的には難病ものの恋愛小説が原作だというから、今時の高校生を主人公にしたありがち映画だと思ってた。


ところが、小栗旬くんが出演するというじゃないの!まさか、まだ高校生を演る気か!と思っちゃったけど、さすがにそれはなく、主人公が大人になってからを演じるらしい(笑)


小栗旬くんと北川景子さんが主人公の男女のその後なのかと思ってた私。原作読んでないからね(汗)。まぁ、小栗旬くんは久しぶりの超脇役だろうから、劇場で観るほどじゃないと勝手に判断し、WOWOWでの放送を録画したまま放っておいた。。。


強く冷たい雨の降った日。HDDの整理の意味もあって、再生ボタンを押してみた。


最近はまず主役を張ることが多く、強い推進力をつけた姿ばかりが目につくが、小栗旬くんはこういう柔らかい役も上手いのだ。気がつくと側にいる空気みたいで刺々しさの無い柔らかな姿。


なにしろ、HDDの整理のために見始めたから、小栗旬くん以外の場面は倍速で見ればいぃ~やって思ってたんだけど、結局ちゃんと全編見てしまった。おまけに涙を流して。。。


これ、主役は北村匠海くんと浜辺美波ちゃんと言われてるけど、違うよね。小栗旬の映画だよ!ほんのちょっとだけ応援出演みたいな形で出るのかと思ったら、全然違った。


女の子の死を前提とした、高校時代の若々しい、瑞々しい二人のやり取り。それは確かにもう貫禄すらある小栗くんには出せないもので、北村くんと浜辺さんのやり取りはなんとも美しく可愛らしいものだ。


死を目の前にしてるからこそ、好きなのに好きと言えない二人の関係が涙を誘う。女の子が死ぬ前にしたいこと。本当は彼に「好き」と言うことだったんじゃないのかなぁ。でも、言ってしまうことで、彼に大きな荷物を背負わせてしまうことが分かってるから、敢えて、旅行に誘ったり、同じベッドで寝たり、両親のいない家でいけないことしようとしたり…


そんな深い思いは死を前にした彼女だからこそのもので、そこまで高校生の男の子に分かりはしないよね。だから、振り回されてるようにしか感じない。でも、そんな無理難題を受け止めるうちに少しずつ覚悟ができてきて…


そんな矢先、予定してたものではない死をむかえる。。。立ち上がるのに時間がかかって当たり前だな、これは。


浜辺美波ちゃん、確かに可愛らしいが女優さんとしてはまだお人形さんが演技してるみたいで、この役だったからOKなとこはある。ただ、時々お名前を見かけるし、期待の女優さんなんだろう。いつか北川景子さんみたいになってね!小栗くんも北川景子さんも上手いよね。そして、ガムの彼が上地くんとは!


北村匠海くんはもう最近若手の筆頭みたいにバンバン出始めて、面白い!吉沢亮くんのようにマジ美形っていうんじゃなくて、好青年の顔立ちだよなぁ。これからが楽しみです。


家で見た映画でこれだけ感想を書けるのはやっぱり小栗旬くん出演だから(笑)。思いの外、良い時間を過ごせた。