今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

韓国ドラマ「復讐の女神」


どのくらいぶりかしら、韓国ドラマを全話完結したのは…あれほど夢中になって見てた時期には良い点だと思ってた、過激な演出と演技がどうも受け付けられなくなってきて、お腹いっぱいという感覚しか残らなくなった。


そんな印象を持つようになると、1クール10話程度の日本のドラマさえ完走出来ない私には、1話が60〜70分あり、全16〜24話という重量パックの韓国ドラマはとても負担が大きくなった。


それに、韓国ドラマの特徴なのか、それを好む国民性なのか、演技が過剰というのかなぁ、喜怒哀楽の激しさに引いてしまう(汗)。


日本でもまだまだあり得ないストーリー展開のドラマは多いけど、それはどちらかと言えば、コメディタッチで描かれているものに多く残る特徴だと思う。ところが、シリアスものでも、あり得ない展開や雑な話が多いのが韓国ドラマ。それを面白く感じられるうちは良いけど、1度ダメになると取り戻せない。


そんなワケで、韓国ドラマは久しぶりなのだ。なぜ見る気になったかと言えば、アガサ・クリスティの「ミス・マープル」に案を取ったということと「シュリ」キム・ユンジンさんが主演であるということが要因。


キム・ユンジンさんは活動拠点をアメリカに移して以来、韓国ドラマへの出演は19年ぶりだそうだ。映画だけは年に1本か2本出演してたようだけど…


シリアスなシーンからコメディタッチなシーンまで、さすがの貫禄で演じられていたが、やはりちょっと感情表現が過剰。日本人と違い、感情の表現がはっきりとしていて、態度だけでなく言葉にもする。表現が違うのね。


自分の娘を狂言誘拐して殺したという罪に問われた女性が、刑務所で見たニュースから自分を陥れた真犯人に繋がるヒントを得て、脱獄し、事件の真相を解き明かすストーリー。


韓国ドラマお得意のお金持ちの世界が舞台。国家権力を握る検察官僚と金に目が眩んだ主人公の夫とが国の動向を左右する黒幕に操られ、誘拐と連動した主人公の追い落としと企業の乗っ取りをするのだが、まぁ心根の醜い人間が登場するものだ。


韓国ドラマは、人の善悪の描き方が極端。分かりやすいと言えば確かに分かりやすいけど、コレばかりではちょっとね。


しかも、感情に左右される演出が多い。日本のように目の演技なんてものを求められても多分韓国では何のこっちゃという感じなんだろうな。


しかも話数が多いから、話が回りっくどいし、細かいとこまで映像化されるので、子供が犠牲になるシーンも映し出される。これだから、韓国俳優界には名子役が次々と登場するわけだ。現場で大人の役者と同じような演技を求められるのだから。


日本はとりあえず可愛ければ良いって子役が多いように思う。その点、やっぱり芦田愛菜は凄いんだろうな。好きじゃないけど(汗)。


そんなこんなで、過剰な演出と過剰な演技のオンパレードだけど、一応ミステリーなので、あんまり語ると思いっきりネタバレになるので、この辺にしておこう(笑)って、特に何も語っていない(汗)。


韓国では30分ドラマとして製作され、全40回を1度に4回連続で放送したらしい。日本に来る時に60分弱の全16回に再編集されたようだけど、この編集が違和感なくて、それも凄いと思った。だいぶ以前のドラマなど日本での放送枠の問題で回数を再編集されてると途中で話がおかしくなってるものもあったから。


韓国ドラマは編集マンの腕の見せどころと言うべきなのね。


「復讐の女神」…おどろおどろしい世界をどうぞ!