今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

イル・ヴォーロ with プラシド・ドミンゴ 魅惑のライブ〜3大テノールに捧ぐ


昔、もういつだか詳しくは覚えてないけど、テレビでルチアーノ・パヴァロッティプラシド・ドミンゴホセ・カレーラスの3大テノールコンサートの放送があった。


ラストのトゥーランドットで意味も分からないのに鳥肌が立って、涙がポロポロこぼれたのを思い出した。


ルチアーノ・パヴァロッティが既にこの世を去り、かつての3人とは違う若い青年が舞台の中央に立つ。彼らは10代半ばでオーディション番組を勝ち残ったテノール歌手。若く素晴らしい実力を備え、クラシックの道を選んだ3人はともに「イル・ヴォーロ」と言う名のトリオとして出発し、既に10年のキャリアを持つと言う。


プラシド・ドミンゴは彼らを温かく見守りながら、タクトを振る。プラシド・ドミンゴって同姓同名で顔まで似てる指揮者がいるのかとびっくりした(笑)。本人じゃん!


試写会場は九段下のイタリア文化会館の中にあるホールで、観やすくて、シートも楽だったけど、音響は普通なのだ。それは仕方ない。普通のホールなんだから…劇場で観るのなら、絶対音響の良いところで観た方が良いはずだ。東京はBunkamuraル・シネマでの期間限定公開らしい。シアター・コクーンやオーチャード・ホールと違って、映画館だから同じBunkamuraでも音響はどうなのかな。


コンサート自体は屋外広場にステージを拵えて行われているので、やっぱりノイズは大きいのだ。でも、気軽にTシャツ、ジーンズでこんなステキなコンサートを楽しむ観客も羨ましい。


コンサートの映像の合間に会場のあるフィレンツェの街が映し出される。夜だから、街の姿が全て見えるわけではないけれど、演奏の合間に街の風景が挟まれる映像の雰囲気としては、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの映像に近い。


演目には映画「ウエスト・サイド・ストーリー」の「マリア」や「トゥナイト」、さらにかつて私がカラオケで楽しんだ「マイ・ウェイ」(あんた、幾つだと言われそうだけど、熱唱系の歌が大好きだったのだ!)まで。歌唱曲の最初が「誰も寝てはならぬ」でいきなり度肝を抜かれたが、ちゃんとアンコールにも持ってくるあたり、観客の心をしっかり掴んでる。


感動で鳥肌ものの106分。素晴らしいものを見せてもらいました。感謝。