今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

エンド・オブ・ステイツ


ジェラルド・バトラー主演の3作目。


昔、ハリソン・フォード演じるジャック・ライアンは、本当にハリソンの顔をして実在するんじゃないかと思うほどのハマり役で、他の人が演じると全く別のジャック・ライアンになってしまうと感じたけれど、本作の主人公バニングジェラルド・バトラー以外演じられないと思う。それほどのハマり役であり、それほどの実在感を漂わせる。


銃撃、爆撃に大物量作戦を敢行した本作は、いざ物語的にどうなのかと言うと、バニングが罠に嵌められ、大統領を警護する立場にいながら、大統領暗殺を企てたと警察始め国中に追われることになるストーリー自体がよくある話で、しかも突然登場する「昔からの知人」が悪者なのだから、ネタバレも何もない。よくあるパターンのよくあるストーリーなのだ。


それでも、ついついのめり込んで観てしまうのは、やはりジェラルド・バトラーその人のバニングとしての存在感の強さのためだと思う。


バニングを巡る犯罪の方のストーリーとは別に、今回は彼の家族の物語も描かれる。そっちはかなり予想がつくとは言え、演じるニック・ノルティのおかげでとても暖かく感じられるものだった。なにしろ、このお父さんが面白い…というか、不器用で正直な人なんだなぁと思わせる。ある意味、こちらもハマり役と言えるだろう…


ちょっと人が死に過ぎだろうとは思うが、銃撃、爆撃の物量作戦は大きなスクリーンで観る価値のある作品だと思う。


これだけの物量作戦を展開したためか、キャストよりなによりスタッフがいっぱい。だから、エンドロールが長い、長い(笑)。そのためなのか、監督は途中で観客にサービスを用意してくれた。


エンドロールが流れ始めてもすぐに席を立たないこと!まぁ、それがお気に召すかどうかは観る人次第(笑)。私はいつでもどこでも闘う男、バニングのお茶目なところを楽しめたけど…そんなお茶目ぶりはお父さん譲りなんだなぁと感じられるサービス・シーンだと思った。


悪者には鉄槌をという、勧善懲悪ストーリー。スカッとして劇場を出られる映画だ。