びっくりするくらい久しぶりの更新。年が明けちゃってる(汗)。(ちなみに、岩波ホールについてとそこで観た映画についての日記は、こちらの日記より後に準備し、先出しです。時期も考えて…)
この間、なかなか読書の環境が整わず、コロナも安定してたのに映画館へも行かず…
では、何してたのか?と聞かれると「最愛」を何度も何度もリピしまくり、時間に追われてたと…「最愛」についてはまた別の機会に。
今回は前から欲しくて、やっと手にした本。飛鳥の都の研究書。中大兄皇子が大化の改新で政権を奪取するところは本書ではサイドストーリーに過ぎず、その時代にどのような国体で、どのような人々が暮らしていたのかを探った論文的な内容。
「飛鳥の都 日本古代史③」吉川真司 著(岩波新書・赤シリーズ)
以下、感想。。。
いやいや、漢字が読めん(涙)。もっとふり仮名付けてくれ〜と叫びそうだったわ(汗)。研究者からすれば常識でも、単なるこの時代の成り立ちに興味があるだけの私のような人間には、まずそこがハードル上げてしまう結果に。
それでも、読みましたよ。図書館で借りたわけではなく、自分の本ですから、「最愛」にハマる傍ら少しずつ読み進めていきました。
日本全体で考えても、この時代は為政者の居場所である宮城が政治の中心で、そこが「国」。日本全体の面積から言えば僅かでしかない、その場所が「国」で、そこから中国や朝鮮に直結していく。
機械文明が興るのははまだまだ先だが、世界は近かったのだ。ただ、人力に頼る部分が大きかったために日数を要する。
その時代の政権のあり様と為政者の人民への関わり方を本書で知ることができる。
漢字は難しいけど、内容は思いっきり面白さに溢れてる。
やっぱり、飛鳥の地は最高だ。
本シリーズは全6巻からなるのだが、残念ながら私の興味を引くのは、本書だけだ。それぞれ読んでみたら面白いのかもしれないが、歴史の教科書でしか知らなかった、日本が世界に「国」として登場していく時代をこそ知りたいし、そこが全て。
貴族の社会にはあまり興味は無いし、神話の世界から人の見える社会に移行していくこの時代はロマンがある。
楽しかった。こういう本で、楽しいと思えることはなかなか無いので、お勧めだ。