今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

DUNE/デューン砂の惑星


去年の10月頃、映画館で観たんだけど、ブログに感想を上げてないことに気づいた。だいぶ経っちゃったけど、今から思い出しながら感想を。


監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。言わずとしれた現代の名匠。ドゥニ・ヴィルヌーヴの映画にハズレ無しと私は思ってる。ただし、誰からも好まれる優等生的な映画ではない。現に私も彼の作品を全て傑作とは思ってない。凄いなと思ってるだけ(汗)。その視点、その描き方が…そう、独特の世界観で描かれる映像は多分ハマった人には堪らない。


「DUNE」は原作モノで、本作はリメイクだそうだ。本については、なんとなく記憶はある(ホントか?実は他のものと混同してそう…汗)が、最初の映画については全く知らない。そうした全く何も知らない私のような観賞者にもこの映画は大きな感動を与えてくれた。


なにより、ドゥニ・ヴィルヌーヴ独特の映像美。砂の惑星というくらいだから、「砂」のある風景の描き方1つでこの作品の出来具合を見て取れる。


出演者もドゥニ・ヴィルヌーヴが監督だからなのか、単なる大金かけた大作だからなのか、物凄い豪華キャスト。主人公ティモシー・シャラメが霞むくらいのキャスト陣。ただ、その物語に大きな影響を与える豪華キャスト陣がお話の進展と共に次々と消えていく。内緒だけど、この人はちょっと…と思った人だけが主人公と共に生き延びる。あの俳優さん、あんまり好きじゃなくて…(汗)。


この映画は、主人公が砂の惑星のリーダーになる
までの話で終わっている。原作小説には続きもあるらしい。つまり、それも映像化するとなると今回登場した主役級の俳優は誰1人出演できない…そうした思惑もあっての豪華キャストなのか…


次回作に大いに期待しているが、本作と同等クラスのキャスト陣で臨むとなると、やはり続編もドゥニ・ヴィルヌーヴの仕事に期待したい。


本作に、家族を人質に取られて主人公たちを裏切る役でチャン・チェンが出演していた。アジア系ではただ1人。次は小栗旬あたり、どうでしょう(汗)。


ティモシー・シャラメはお顔が美しく、体つきも華奢な青年だ。だからかもしれないが、どうしても線の細いか弱いイメージを持っていた。でも、本作では苦悩の中、立ち上がる勇気と気概を感じられるカッコいい若きリーダーだった。


今後の続編も視野にあるなら、物語的説明も必要で、本作の長尺については仕方ないのかもしれないが、最近長い映画が多いよなぁ…と思う。本作は長尺もさほど気にならなかったけど…そこがまた、凄いな。


これぞ、ドゥニ・ヴィルヌーヴって感じの映画だった。どんな作品であれ、彼の次回作を期待している。