読み終わったぞ!
覇王の番人!
上巻を読んで、内容を忘れないうちに下巻が届いたので、十分に楽しめました。
でも、基本的に歴史小説は苦手だから、中々読む速度が速まらずに大変だった。
では、ひとまず感想を…
上巻は明智光秀が信長の家臣として、信用を勝ち得ていく行程のお話。
そして、いよいよ下巻。光秀が信長の振る舞いに立ち上がる!
話の運びが良い。お侍が山里の寺を訪ね、光秀の抱えていた「忍び」の小平太を探し歩く。上巻では謎のままだったその人探しの目的が、信長を討ち取るまでの光秀の行動を追いながら、同時進行で明かされる。
ついこの前、「忍びの国」を読んだので、作者の捉え方一つで、忍びと呼ばれる人達の描き方がこうも違うのかって思った。私的には真保裕一的「忍び」に1票(^-^)v
作者の後書きにも書いてあったけど、確かに明智光秀については教科書でも『信長を裏切ってまで天下を手中にしようとしたが、「三日天下」に終わった」くらいしか…つまり、あんまり良いイメージが無い!
でも、この小説を読むと確かにそういう見方もあるなぁ〜と。だいたい、豊臣秀吉が胡散臭くて、嫌いだから、ちょっと光秀を擁護したい気持ちもある…
そんな判官贔屓の感想は置いといて…
上下巻通して、重厚な歴史物として、満足感があった。真保氏はこんな小説も書くのかと驚かされた。
歴史の表舞台にあまり出てこない人物をもう1人くらい書いてくれないかなぁ〜(*^^*)
面白かった。本当にお薦めです。