今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ファヒム パリが見た奇跡

ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。上映間隔が15分しかないことが、こちらの劇場を敬遠していた最大の理由。前の上映回の退場に5分、館内チェックに5分、そして、次回入場に5分。館内消毒の時間も無い。上映間隔が30分あったTOHOシネマズでさえ、館内…

パブリック 図書館の奇跡

久しぶりの映画館。前から観たかったけど、コロナ感染の再拡大で、映画館も簡単には訪ねる勇気が湧かなくなってきた。自分1人ではない、この世の繋がり。自分とまわりと家族と友人と…考え始めるとなかなか一歩が出ない。 そんな中、なぜ劇場へ赴いたかと言う…

新撰組が行く(上・下)

久しぶりに「新選組」!でもタイトルは「新撰組」。どっちが正しいとかではなく、書き手の気持ちに沿った選択のようだ。 「新撰組が行く(上・下)」童門冬二 著(集英社文庫) 以下、感想。。。 童門冬二さん…本の扉にある著者経歴を見ると社会の第一線で世の中…

承久の乱 日本史のターニングポイント

雨が続きます。読書には良い時間。ほどほどに降るならね。ところが、九州に留まる「線状降水帯」というバカものが、物凄い量の雨を降らし、九州の人たちを苦しめている。 町に水が出るって、ホントに怖いんだ。子供の頃、0メートル地帯で育ち、ただの夕立ち…

落日

緊急事態宣言が解除され、6月19日からは感染防止対策を十分にとったなら、県を跨いでの移動が許されることになった。 それでも、自分の足で行ける範囲がやはり安心で、遠出は避けている自分がいる。 そんな時に絶好のタイミングで届いた図書館からのメール。…

上野動物園🐼再開

新型コロナ感染症拡大の影響で、人が密集する施設の休業が相次いだ。行政の側からはあくまで「自粛」の要請ではあるが、公立の動植物園にとっては、休業宣言みたいなものだ。 動植物園は野外施設が多いけど、やはり、人が密集する場所に野外も室内もない… 長…

エジソンズ・ゲーム

コロナ感染症拡大による緊急事態宣言が解除され、しばらく経ち、街に人も戻りつつあるが、やはり、密室への帰還はそれなりに緊張するものだ。 万全の対策を打って、営業を再開した映画館。換気については、法律上も規制があり、それを守らなければ営業は出来…

コロナと緊急事態宣言

しばらくぶりの更新。 中国・武漢で新型コロナ感染症が流行り始めた頃、まだ、どこか他所の国の話的な印象だった日常。それでも、お出かけはちょっと控え、とりあえず観たい映画もほとんど観たし、まぁいいかと思っているうちに日本も対岸の火事では済まなく…

我らが少女A

「太陽を曳く馬」がとてつもなく、衝撃的で重いお話だったので、読むのに一苦労も二苦労もして、でもズシリと心に響く合田雄一郎の事件だった。 これで、しばらくは合田雄一郎には会えないかと思ったが、「冷血」で見事復活。どちらかと言えば、こちらの方が…

夢見る帝国図書館

新型コロナウイルスはとうとう世界を舞台にし始めた。最初はアジアの一角で始まったその動き、人の動きと共にあっという間に多くの国、多くの人を呑み込んだ。 本来なら観たいと思っていた映画も何かあったら心配だし、まわりに迷惑をかけてしまうという思い…

孤塁 双葉郡消防士たちの3.11

2020.3.11…あれから9年の月日が流れた。どんなに抗おうとも、時はけして止まらない。これほど誠実で残酷なものない… 「孤塁 双葉郡消防士たちの3.11」吉田千亜 著(岩波書店) 「孤塁」…唯一つ残った砦。助けのない孤立した砦…という意味だそうだ。 まさにあの…

新型コロナウイルス

今年は私の「映画始め」が遅く、やっと時間を見つけて、劇場へ行ったのは1月も半ばを過ぎた頃ではなかったか…既に忘れかけている(汗)。 たまたま当選した試写会も前から非常に観たいと思ってた作品で、2月に入ってからは既に公開済みの作品を必死に追いかけ…

承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

図書館で借りた後、なかなか読み進むことができず、やっと、ホントにやっと読み終わった… 「承久の乱 真の『武者の世』を告げる大乱」坂井孝一 著(中公新書) 以下、感想。。。 なぜ「承久の乱」かと言うと、答えは簡単、再来年の大河ドラマが小栗旬主演の「…

カササギ殺人事件

図書館で予約して半年……いや、もっと待った上巻。借り出し期間の2週間を目一杯使ってやっと読み終わり、下巻はどうかと思ったら、すぐに確保できた。みんな上巻を読んで、お終いってことだな……と(汗)。 「カササギ殺人事件(上・下)」アンソニー・ホロヴィッ…

巡礼の約束

以前、岩波ホールで公開された「草原の河」のソンタルジャ監督の最新作。確か、「草原の河」はチベット映画の日本初公開作品だったと思う。 「草原の河」が素晴らしかった。長年の確執を抱える祖父と父。小さな娘が2人を思いやり、心を繋ぐ役割を果たす。子…

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方

試写にて。とにかく凄い!なんだか、凄い! 若い夫婦が伝統農法にそった農園経営をするお話。実際の記録映像をその最初の段階から追ったドキュメンタリー。 どちらかと言えば奥さんの方が食の安全に気を遣っていた。奥さんの思う安全は根本からの安全であっ…

家族を想うとき

昨年末に公開されたのに…ケン・ローチ監督が引退を撤回してまで作ったのに…なんだかんだと予定が立たず、結局ヒュートラ有楽町での公開が終わってしまい… 角川シネマ有楽町で期間限定復活上映が始まり、喜び勇んで行ってきた。 勇んで行ったけど、お話の内容…

1917

なぜこの映画がアカデミー賞作品賞を獲れなかったのか……この問題は後々語り継がれると思う。アカデミー賞は白過ぎると批判され、アメリカでの公開作品に対象を絞りながら、変な底広げをしてしまったように思う。 確かに白過ぎると言えないこともないが、問題…

ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密

「007」に出演してから、ダニエル・クレイグはやっぱりシブくカッコよくスタイリッシュなイメージが付いちゃって演じるうえでは逆に可哀想よねぇと思ってました。 でも「ローガン・ラッキー」を観た時にこんな役も楽しそうに演っちゃって、凄いわっと感動し…

Fukushima50/フクシマフィフティ

角川書店による試写会に参加。Tジョイ品川Princeにて鑑賞。この劇場で映画を観たのはまだ2回目。スクリーンのサイズはちょっと小さいけれど、椅子や通路に関しては最高だ!各列段差があり、全く前席が気にならない。さらに前席との間が広い。足を伸ばして鑑…

イージー★ライダー

あの音楽で「イージー★ライダー」ってすぐ分かるのに、なんと劇場はおろかDVDでさえ見たことが無かった映画。 何故か、渋谷ユーロスペースで期間限定上映をすると言うじゃないのって。なんとかレストア版になったのか、はたまた公開何周年とかなのか、よく事…

ザ・ピーナツバター・ファルコン

素晴らしい映画だった。ただ感動させるのではなく、いつまでも、いつまでも余韻に浸れる映画だった。なんでこれがヒュートラ渋谷でしか観られないのか(あくまでも私の活動範囲で考えた場合)… 「ありがとう、テアトルシネマ。ありがとうヒューマントラストシ…

母との約束、250通の手紙

シネスイッチ銀座で午後の一時。予告編を劇場で観た時、感動的な親子の物語かと思ってたんだけど…ちょっと、いやかなり思ってたのと違う映画だった(汗)。狂気を孕んだ子育ての結果をまざまざと見せつける映画だった。 私は初めてその名を知ったのだが、ロマ…

パラサイト 半地下の家族

ポン・ジュノ監督最新作でカンヌを取った作品。ちなみにアカデミー賞では、外国語映画賞に留まらず、なんと作品賞にノミネートされた。素晴らしい!韓国映画の底力を見せた結果だ。 韓国ドラマは情念が渦巻くドロドロ愛憎劇だったり、そんな事あるかいって何…

フォード vs フェラーリ

世間の大評判に、とにかく観たかった。クリスチャン・ベイルとマット・デイモンの夢の共演だしね。ところが、なかなか劇場に行けず、しかも「アナ雪」や「キャッツ(世界的には大失敗らしいが、日本では今のところ好成績)」のせいなのか、スクリーンが小さく…

傑作はまだ

図書館で待ちに待って、やっと手にした。その割にあっさり読めた。そして、あっさり読んだ割に感動して心が暖かくなった… 「傑作はまだ」瀬尾まいこ 著(エムオン・エンタテインメント) 以下、感想。。。 結局、いつもの瀬尾まいこ節というか、瀬尾まいこの世…

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

ヒュートラ有楽町にて鑑賞。かなり混み合ってて、前評判の高さは伊達じゃないって感じ。 基本的に前評判が良くてもあんまり期待しないで観に行くことが多いんだけど、今年1月は傑作のオンパレードと聞いてたし、作品選びにはこだわりが感じられるヒューマン…

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語

ソニー・ピクチャーズの試写室で行われた最速試写会に当選して、行ってきた。いやぁ、神谷町駅、大変だった。日比谷線にはあまり縁が無いし、日比谷行くのはJR有楽町だし、全く未知の世界(汗)。 目印はホテルオークラ。でも帰路はビルの正面玄関が既に閉鎖さ…

北条義時

今年はいろんなアクシデントのせいで、2週間開始が遅れた大河ドラマ。確か、毎年新しい大河ドラマが始まる頃に再来年の作品のタイトルと主人公、主人公を演じる俳優が発表される。 ところが、今年は2週間遅れの影響で今年の作品も始まってないのに再来年の作…

リンドグレーン

今年最初の岩波ホール。昨年も岩波ホール上映作品は結構見逃してるので、年明け第一弾だけは絶対観ようと思ってた。 でも、来月早々には別の映画が封切られるので、意気込んでた割にはギリギリセーフ(汗)。 というのも、今日は映画「リンドグレーン」の翻訳…